Nagasaki University Library [Mansvelt Collection]

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 フレデリック・アントニー・ポッターは明治初期に高島炭鉱及び三池炭鉱で活躍したイギリス人鉱山技師です。

1871年に来日したポッターは、1873年頃にフローレンス夫人と結婚し、3児をもうけました。1878年10月には、それまで住んでいた出島を出て、東山手12番の「岩永バンガロー」と呼ばれた豪邸に転居しました。ポッターは、三池炭鉱に赴任した後も、家族の居住のために、そこを借り続け、1882年に帰国しました。長崎大学附属図書館が所蔵する「ポッターアルバム」はこの時期の長崎の風景写真やポッター周辺の人物写真を多数収載しています。

本アルバムは、イギリスに持ち帰られた後、ポッターの子孫に伝えられたものであり、ポッターが長崎滞在時に収集したと思われる上野彦馬撮影の写真など、全73点を収載しています。これらのなかには、ポッターが所属していた長崎在住のイギリス人達によるテニスクラブの集合写真、1874年の巨大台風で倒壊する直前の初代長崎県庁、台風で被災した外国人居留地の写真、軍艦の甲板上での集合写真なども含まれています。

また、写真にポッター自身による手書きのキャプションが付けられていることも多く、同時代の古写真を解明するうえで極めて有用なアルバムです。

Frederic Antony Potter