幕末・明治期日本古写真超高精細画像
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1192 熊本城(3)(熊本城大小天守と加藤神社)
    KUMAMOTO CASTLE
目録番号: 1192
撮影者: 内田九一
撮影地区: 熊本
撮影年代: 明治初期
アルバム名: 上野彦馬
色彩: color
形状: 266×206
   
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  熊本城の大小天守を南西側の数寄屋丸から望むもので、明治5年(1872)6月の明治天皇西国巡幸に際して内田九一(うちだくいち)が撮影した写真である。冨重利平(とみしげりへい)資料などに同アングルのものが複数あり、変遷を観察することが出来る。天守の西下には加藤清正を祀る社が存在する。同社は明治元年(1868)に菩提寺である本妙寺に創建され、明治4年(1871)7月この地に遷宮している。数多くの参詣人を集め、一帯には門前町が形成され、写真右下の二階建ても城郭の建物ではなく、料亭とみられる。ところが同じ明治4年7月、全国四鎮台の一つ鎮西鎮台(ちんぜいちんだい)が熊本城を中心に設置され、本丸に司令部を置いた。鎮台が整備されると、多くの参詣人が集まる神社が不都合になり、明治7年(1874)6月には参拝を月2回に制限し、民間の建物を城外に撤去させている。それでも具合が悪かったのか、同年9月24日には新堀に新しく境内をもとめて遷座して、城域は全て軍用地となった。